時間管理が苦手だという人のために、思うことを書いてみます。時間管理といってもいくつかの意味があり、時間管理が苦手だと言う人には、いくつかのパターンがあります。
1.時間管理が苦手な人のパターン
(1)遅刻が多い、約束した期限に間に合わない
遅刻が多い、約束した期限に間に合わないことが多い人の場合、いくつかの原因があります。
① 時間の見積もりができない
例えば、外出する前に準備が必要だとします。その準備にかかる時間がわからず、出発時間が遅れ、遅刻するというパターンです。
② 安請け合い
人から頼まれたことを実際にできるかどうか考えずに引き受け、結果として期限までにできないというパターンです。
③ 忘れる
約束したことを忘れる。期限を勘違いしていて遅れるというパターンです。
④ そもそも時間を守る気がない
時間を守ることを大切なことだと理解していない人がいます。相手が自分を待つのは当然だと考えているような人です。
(2)ついダラダラと過ごしてしまう
気がつくとテレビを見たり、ゲームをしたり、FacebookやTwitterをやったりして、時間を過ごしてしまうというパターンです。
(3)いつも時間に追われる
やらなければならないことがたくさんあり、いつも時間に追われるというパターンです。
2.対策
(1)遅刻が多い、約束した期限に間に合わない
① 時間の見積もりができない
自分がかかった時間を記録しておくことです。2度目からは、同じぐらいの時間がかかると考え、多少の余裕をみます。初めてのことは、以前に経験のある似たことから類推するしかありません。初めてのことをやる時間は、多めに余裕を見ておくことです。
② 安請け合い
断ることを覚えることです。安請け合いしてできないよりも、最初からできないと言う方が、お互いのためです。
③ 忘れる
スケジュール帳やカレンダーなどに書き込んでおくことです。スケジュール帳自体を見ないと思い出せませんから、定期的にスケジュール帳を確認するくせをつけることです。
④ そもそも時間を守る気がない
時間を守る気のない人からは、どんどん人が離れていきます。現在、つきあいのある人は、何らかの理由でつきあっているのでしょうが、その理由がなくなれば、すぐに去っていきます。
(2)ついダラダラと過ごしてしまう
テレビは、どうしても見たい番組だけを録画して見るようにします。家に帰ってすぐにテレビをつけている人は、その習慣をやめます。家に帰ってもテレビをつけず、録画してある番組だけを見るようにすれば、テレビを見る時間は大幅に減ります。
ゲームやFacebookやTwitterなどをやる場合は、タイマーをセットして、その時間だけやるようにします。1日あたり、最大何分やるかを決めとき、その範囲内だけで行うようにします。
(3)いつも時間に追われる
やるべきことを紙に書き出します。それを重要度の高い順に並べます。重要度の高いものからかかる時間を見積もります。その後、重要度の高いものからスケジュール帳にいつやるかを割り当てていきます。
スケジュール帳が埋まってしまったらそれ以上のことはできません。他の人に頼むことを考えます。お金を払うと時間が短縮できる場合があります。移動の時間などです。どうくふうしてもできないことは、実施をあきらめるしかありません。
ところが、これだけではうまくいきません。事故や緊急の仕事が入ってきます。事故や緊急の仕事は、時間管理の最大の敵です。最良の方法は、事故や緊急の仕事が発生しないように、あらかじめ対策をとっておくことです。そして、その対策は重要度の高い仕事になります。
事故や緊急の仕事が発生しないようにして、重要度の高い仕事から時間を割り振り、それでできない仕事をあきらめれば、時間に追われることはありません。
まとめ
時間管理が苦手ということには、他にもパターンがあるかもしれません。しかし、このように整理してみると、当たり前のことばかりで、非常に単純です。これらのことが、習慣化され無意識のうちにできるようになれば、成功は間違いありません。