日経ビジネスオンラインが『ガラケーが消える日』という記事を掲載しました。
2020年度にはフィーチャーフォン(ガラケー)がゼロになり、市場のほぼ全量がスマホに――。
先月、調査会社のシード・プランニングがこんな統計を発表した。直近の統計では、スマホとガラケーの割合はほぼ同じ。しかし、今後じわりじわりとスマホ市場が拡大し、2020年には新規端末契約数の中でガラケーはゼロになると言う。
これは、いまのガラケーがなくなり、ガラホがとってかわるという意味です。ガラホとは、ガラケーの形をしてはいますが、OSがAndroidなどスマホと同じものをいいます。
なぜガラホか?
ネットでは、ガラホに対する拒否反応も見られます。しかし、スマホのユーザーをガラホのユーザーにしようとは誰も考えていません。
キャリアは1世代前の3G回線を廃止し、LTEに移行しようと考えています。3G回線で使用している帯域をより高速の通信で使うためです。
ガラケーのメーカーも、ガラケーの製造をやめたいと思っているはずです。過当競争の結果、利益はほとんどでていません。おそらく、ドコモへの義理で製造を続けているだけです。
ガラケーはもはやユーザーがいるから販売しているだけで、キャリアもメーカーもやめたいと思っているはずです。そこで考え出されたのがガラホです。
ガラケーを使う理由
ガラケーがいまだに半分近くのシェアを占めているのは、電話とメールしか使わないユーザーがいるためです。
ガラケーには次のメリットがあります。
- 通信料が安い
- 長時間バッテリーが持つ
- 見なくても入力できる
スマホを使いこなせないからガラケーを使っている人もいますが、電話とメールしか必要としない人は、これらのメリットのためガラケーを使います。
ガラホの戦略
ガラホはガラケーの長所を踏襲して販売されるはずです。通信料と機器の価格はガラケーと同等、折り畳み式のキーボードもガラケーと同じにするでしょう。
Androidを使いながら小さい本体で、バッテリーの持ちをガラケーと同等にするのが一番難しいと思います。それも技術の進歩で解決するでしょう。
ガラケーの長所をすべて含んだガラホが発売されれば、ガラケーの販売をやめても文句をいう人はいません。こうして、キャリアもメーカーもガラケーをやめることができます。