プログラミングのできる経営者とできない経営者 | 定年起業のためのウェブコンサルティング

プログラミングのできる経営者とできない経営者

プログラミング

IT業界では、技術者から経営者になった人も多く、プログラミングの経験のある経営者もいます。プログラミング経験が経営にどのように役に立つかを考えてみます。

1.ITに対する見識が深まる

何と言ってもITに関する見識が深まることが一番だと思います。現代の企業活動にITは欠かせません。

ITを使う上で、プログラミング経験は、コンピュータがどのような原理で動くものなのか、身をもって理解するのに役に立ちます。

ITにうとい経営者の場合、おそらくITで何ができて何ができないかも区別がつかないと思います。

IT投資をするかしないかという経営判断でさえ、他人に頼らざるを得ないはずです。ましてや、経営目標を達成するために、ITをどのように活用するかというアイデアなど望むべくもありません。

プログラミング経験がなくても、IT機器を使いこなしている人は、たくさんいます。

しかし、プログラミング経験があることにより、プログラムを開発する場合に、それが難しいのか簡単なのかの区別が感覚的にできます。すなわち、それがどのくらいの費用がかかるのか直観的にわかります。

また、ソフトウェアシステムの仕組みも理解しやすくなります。プログラミング経験のない人にとっては、あるシステムのソフトウェア的仕組みについて、説明を受けてもわかりにくいと思いますが、プログラミング経験は理解を容易にします。

2.社員の評価が適切にできる

ある有名IT企業の経営者から聞いた話です。パソコンの画面でリストの数を一生懸命数えていたそうです。それを見ていた社員が、コマンドをたたいて画面上にリストの数を表示させたので、えらく感激したそうです。

その社員は、リストを数えるなどという簡単なことで、経営者をそれほど感激させられるとは、ずいぶん幸運だと思いました。

経営者にとっては、画期的なことだったのかもしれませんが、ソフトウェア技術者にとっては、「コンピュータがやれることを人間がやるな」ということは常識です。

3.論理的な思考力が養われる

プログラミングには、論理的な思考力が大切です。論理的思考力はさまざまな局面での経営判断で役に立ちます。

4.構想力が養われる

大規模なソフトウェアを開発するためには、全体の構造を設計してから、徐々に細部を設計していくことが必要です。大きな仕事をするときの構想力につながります。

まとめ

私自身は、学生時代にアセンブラとFORTRAN、会社に入ってからCOBOLとマイナーなプログラミング言語でプログラミング経験があります。そのおかげで、WordPressでPHPなどを見ても、どのように動くのか容易に理解できます。

経営に会計の知識は不可欠ですが、仕訳までは知らなくてもなんとかなります。しかし、仕訳がどのように行われるのかは知っておくべきです。

同様に、ITの知識は不可欠ですが、プログラミングまでは知らなくてもなんとかなります。しかし、プログラミングがどのように行われるのかは知っておくべきです。

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