名経営者といわれる人が、「何であんなに細かい数字をみつけられのですか」と問われ、「おかしなところは、向こうから数字が飛び込んでくる」と答えたという話があります。
ベテランパイロットも無数の計器で囲まれたコクピットで、異常な数値は探さなくても目に飛び込んでくるそうです。
私自身を振り返っても、膨大なプロジェクト資料の中から、おかしなところがすぐに見つかることは多くあります。
なぜ、そのようなことが起きるのでしょうか?
1.重要なところがわかっている
どの数字が重要なのか、わかっています。
最初にそこを見ます。
他の数字との関係を見ます。
そこがおかしければ、すぐにわかります。
2.おかしくなった時の特徴がわかっている
典型的なおかしくなるパターンについては、どこの数字とどこの数字の関係がどのようになるかを知っています。
そこを見ると、何が起きているかすぐにわかります。
3.人のくせを知っている
人が間違えやすいところ、勘違いしがちなところがわかっています。
そのようなところもチェックポイントとなります。
まとめ
おかしな数字が向こうから目に飛び込んでくる理由は、こんなところだと思います。
これ以外で、おかしなところを見つけた場合には、何が起きたか調べることになります。
ベテランの勘といわれるものも、きちんと分析すれば、初心者でも使えるものになります。
そのようなものを文書化すれば、秘伝の書になり、プログラム化すれば人工知能になります。