朝一番では、メールのチェックなどではなく、もっと頭を使う仕事をすべきだという話があります。ところが、そうではない人もたくさんいると思います。
まず、朝一番というのがどのような体調なのかということから考えてみます。私は、通常、頭が最も働く時間帯です。
通常としたのは、寝不足の時、例えば1日の睡眠時間が2~3時間程度の日が何日も続いたときなどは、朝一番でも頭が働きません。それでもやらなければならない仕事があるので起きますが、頭はぼーっとして、食欲もなくなります。
前日にお酒を飲み過ぎたときや、たまたま2時間ほどしか眠っていないときも、そこまでひどくはありませんが、効率はよくありません。
人によっては、朝は馬力がかからないという人もいるようです。いわゆる夜型の人で、芥川龍之介などは昼間でもわざわざ雨戸を閉めて執筆活動をしたと聞いたことがあります。
つまり、朝一番には頭を使う仕事をした方がいいのは、朝型の人で、寝不足や前夜の飲み過ぎなどでない状態のときです。
朝型の人で体調のいい日は、朝一番で頭を使う仕事ができるでしょうか?人によっては、メールも見ず、携帯電話の電源も切って、朝の仕事に集中するという人もいるようです。
しかし、現在は、結構重要な連絡もメールできます。朝までに送られてきたメールの内容によって、その日の仕事の内容や、優先順位を変えなければならないことも珍しくありません。
また、欧米の大きなニュースは時差の関係で、日本時間の朝にチェックできます。そのため、朝一番でのニュースのチェックもしたくなります。
そのようなことのない人、つまり、その日の仕事の内容や優先順位は前日眠るまでに確定していて、その後変わる可能性のない人、欧米のニュースなどは仕事に関係のない人は、朝一番で、前日に決めた予定に従って仕事に没頭できます。
そうでない人は、メールやニュースをチェックして、自分のその日の仕事に変更がないか確認してから、取りかかることになります。もちろん、このときに緊急性の低いメールやニュースの対応に時間をかけすぎることは、避けなければなりません。
朝一番に、メールのチェックやニュースなどは見ずに、頭を使う仕事ができるのは、限られた種類の仕事をしている人だけだということになります。