堀江貴文さんの半生と現在の考え|『ゼロ』

ゼロ

 証券取引法違反で実刑判決を受け、刑務所から出所した堀江貴文さんが、子供時代から起業までの半生と現在の考えを綴っています。ここでは、私の印象に残った3点を紹介します。

1.何のために働くのか

 好きな仕事をするために働くと結論づけています。「仮説を立て、実践し、試行錯誤をくり返す。そんな能動的なプロセスの中で、与えられた仕事は『つくり出す仕事』に変わってい」きます。そのため、どのような仕事でも「やりがい」を見いだせると説明しています。

 能動的に動くことにより、お金を『もらう』だけの仕事は、お金を『稼ぐ』仕事に変わります。儲けるために働くのではなく、お金から自由になるために働くことができます。労働時間をお金に換えるのではなく、自らの生み出す価値をお金に換えることができます。

 「人生の中で、仕事はもっとも多くの時間を投じるもののひとつだ。そこを我慢の時間にしてしまうのは、どう考えても間違っている」とも言っています。私が大学を卒業し働き始めたとき、「仕事なんてつまらないものだから我慢が大切だ」と言った人に違和感を覚えたことを思い出しました。

 能動的に取り組むことで、どのような仕事でも「やりがい」を見いだせることには同意します。しかし、その仕事を何年もの長期間やり続けなければならないとしたらどうするか、そこにサラリーマンの難しさがあります。

 堀江さんが例で上げている紙袋を折る仕事でも、速くきれいに折る方法を工夫するなど、やりがいを感じることはできます。しかし、それを何年もやらされたらどう感じるでしょうか。もはや、やりがいを感じることはできません。

 サラリーマンは会社に仕事を割り当てられ、自分で選べないことが最大のデメリットです。変わるためには、異動希望を出し待つか、転職するかです。異動希望はいつかなえられるかわかりません。

2.「やりたいことがない」のは「できっこない」とあきらめているから

 「やりたいことがない」と言う人がいます。堀江さんは、そういう人に、好きなタレントさんなどを糸口に、「共演したくない?」、「主演映画の監督をやりたくない?」と聞いていくそうです。すると「やりたいことのない」人はいません。それでも、なんの行動も起こさないのは、最初から「できっこない」とあきらめているからです。

 自分の行動に、やってもいないうちから「できっこない」と、心にフタをしてしまう心理は、よく紹介されています。子象をクイにつないでおくと、はじめはクイを抜こうとします。抜けないとわかるとあきらめて、大きくなって抜けるようになっても、抜こうとしません。

 「できっこない」という心のフタを外せば、「やりたいこと」は、いくらでもわき出てきます。コツは、どうしたらできるかと考えることです。できない理由を始めに考えてはいけません。

3.自由と責任

 「責任が発生しないうちは、ほんとうの意味での自由も得られないのだ。」と書いています。子供は、責任を負わされていないから、本人は自由のつもりかもしれませんが、親の庇護のもとでのみ行動を許されています。

 自由には義務が伴うという人がいますが、それは誤りです。自由に伴うものは責任です。自分で引き受けられる責任の範囲で、人は自由になれます。大きな責任を負うことにより、大きな自由も得られます。

まとめ

 働くことの意味や働き方について、興味のある人にお勧めです。また、堀江さんの子供時代からオン・ザ・エッヂを起業するまでのことについても知ることができます。

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