内面の声の見つけ方

 前回、Steve Jobsは、内的動機と仕事・市場が一致していたからあれほどの功績が残せたと書きましたが、それでは、どのようにしたら内的動機と仕事・市場を一致させられるかについて考えてみました。

 第一に自分を知ることです。人はそれぞれ性格も違えば得意なことも違います。ある程度は生まれつきであり、残りが生まれてからの環境で決まります。アメリカの行動心理学者ジョン・ワトソンは「私に健康な子供を与えてくれれば医師にでも泥棒にも育てることができる」と言ったという話がありますが、人が環境に完全に依存するという考えは、現在では否定されたと考えてよいでしょう。重要なのは生まれつきで変えにくい要素と環境への依存度が高く変えやすい要素があることです。例えば、身長は遺伝的に決まる要素が多く、本人の努力により伸ばすことは困難です。筋肉は筋力トレーニングを定期的に行いさえすれば大人になってからでもついてきます。ただし、日本人の平均身長が時代によって変化していることから、身長が完全に遺伝的要素だけで決まるわけでもないのは明らかです。

 誰もが努力さえすれば100メートルを9秒台で走れるわけでもなければ、ノーベル賞を取れるわけでもない。自分の性格と能力の特性をよく知ることが必要です。

 第二は自分の好きなことをすることです。自分の得意なことと重なることも多いでしょう。それをすることを考えるだけでワクワクし、それをしているときは時間のたつのも忘れてしまう、そんなことです。

 第三は社会や市場の状況と動向を知ることです。人類の歴史を考えてみても地域と時代によって大きく異なります。例えば、狩猟時代であれば体力に優れ獲物をたくさん捕まえられる人が必要とされました。戦国時代は勇敢で敵を恐れない人が求められていたはずです。今という時代の自分が住んでいる地域のニーズを的確につかむことです。

 第四は良心に従うことです。イマヌエル・カントのいう道徳律です。彼は実践理性批判の中でこう記しています。「繰り返し、じっと反省すればするほど常にそして高まり来る感嘆と崇敬の念を持って心満たすものが二つある。わが上なる星の輝く空と、わが内なる道徳律である」

 モーセの十戒にも「汝、殺す無かれ」「姦淫する無かれ」「盗む無かれ」「嘘をつく無かれ」とあり、人が生きていくための良心には時代や地域を超えた普遍的なものがあります。

 本記事は次の本を参考にしました。

第8の習慣 「効果」から「偉大」へ/スティーブン・R・コヴィー

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