よかれと思ったことが逆効果になる例 | 定年起業のためのウェブコンサルティング

よかれと思ったことが逆効果になる例

 私がいつも行っているスポーツクラブでは、先日よりプールへの入場時に名前と時刻を書き、退場時に退場時刻を書くようになりました。プールの監視員が安全管理のために行うと説明してくれ、支配人名で説明も掲示してありました。「保健所あたりからの指導なのかな?入場した人が全員退場したことを確認するのかな?それとも長時間プールに入っている人を注意するのかな?どちらにしてもそれほど安全性が向上することではないな。中には書かない人、書き忘れる人もいるだろうな。」などと考えながら名前と時刻を記入しました。プールの監視員は私がきちんと書いていることを確認していました。

 泳ぎながら、はっと気が付きました。プールの監視員は増員されたわけではありません。泳いでいるときに発作を起こし監視員に助けられた人の話は何回か聞いたことがあります。監視員が、入場者の名前と時刻の記入に気を取られていると、多かれ少なかれ泳いでいる人への注意は散漫になります。名前と時刻を書くことによる安全性向上はほとんどないと思いますので、これは逆効果なのではないでしょうか?

 何がきっかけで名前と時刻を書くようになったのか、監視員とスポーツクラブの受付の人に聞いてみましたが、知りませんでした。受付の人には、私の懸念を支配人に伝えてもらうように頼みました。

 普通の人はほとんど気にしないことだと思います。どんなに発生する確率が低くても、避けられるリスクには、手を打っておくことは、職業柄身についた癖なのかもしれません。

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