プロジェクトにおけるマーフィの法則

 プロジェクトを進めたことのある人は、次のような法則に思い当たるのではないでしょうか。

1.どんなに多額の予算を組んでも、それ以上のコストがかかる
2.どんなに長い期間を与えても、それ以上の時間がかかる
3.失敗する可能性のあることは、失敗する
4.多くの種類の失敗のうち、最悪の失敗をする

 人間の心理として、費用や時間は少なめに見積もる傾向があります。それは、顧客や社内の関連部門から、コスト削減や期間短縮を要求されたときに顕著になります。自分の見積もりに絶対の自信があるわけではないので、コスト削減や期間短縮を言われると、反論できず、がんばればできるだろうということになります。

 失敗は、考えたくありません。そのため、失敗する可能性については、そんなことは起きないだろうと考えるようになります。失敗のない、最善の状態だけを考えるようになりがちです。見たくないものは見えないのが、人間の一般的な心理です。

 ひとつの失敗は、他の失敗を引き起こすきっかけにもなります。失敗することにより、心理的に動揺して、次の失敗をすることも珍しくありません。複合した失敗の発生確率は、それぞれの失敗の発生確率の積よりもはるかに高くなります。

 このようなことを避けるためには、経験が必要です。費用や時間を少なめに見積もりがちな傾向を知った上で、ブレークダウンした項目の総和にリスク発生に対する保険を見込んだものが適切な値になります。

 コスト削減や期間短縮も精神論では実現できません。実現のためには、現実的な対策が必要です。それをきちんと指摘できるのも経験があるからです。

 最初にあげた失敗を引き起こさないためには、経験しかありません。その経験を順に引き継いでいく仕組みが必要とされます。

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