日本企業を皮肉った『戦略おべっか』

戦略おべっか

 以前、『戦略おべっか』について、ブログを書きました。1983年に出版された『見栄講座』と同じように、皮肉がわからず、真似をする人が出るのではないかという内容です。

皮肉でいっぱい、だけど真似する人が続出しそうな『戦略おべっか』

 ところが、アマゾンの内容紹介は次のようになっています。

合理的経営と思われがちな外資系ビジネスマンにおいてすら、ゴマすりは生きていくための必須条件である。ましてやそれは、日本のサラリーマンにとって絶対に必要な「武器」である。先生不在、先輩不在、大人不在の現代、誰も教えてくれない社会人として生き延びる具体的マナーを厳選、新社会人はもちろん、転職先でも、後輩指導にも役に立つ、ありそうでなかった実用コミュニケーションバイブルが出来上がった。

 本書の内容は、ほとんどが日本企業で行われていることです。このような気くばりばかりを重視して、事業の本来の目的をないがしろにしてきたのが日本企業です。事業目標を達成するために社内の多少の軋轢は止む得ないと考えるか、社内の和を最優先にし事業目標の達成は二の次にするかの選択では、社内の和が優先される日本企業が多いのではないでしょうか。

 成果主義を標榜する会社の中で、事業目標達成を第一にした人が、社内の和を優先した人が優遇されている現実を見て、会社を去っていくようなことも起こっています。たてまえでは成果主義といいながら、本音は昔からの不合理な慣習を重視しているということです。

 このような混乱した日本企業を皮肉っているのが『戦略おべっか』です。米国企業に追いつき追い越せと成果主義を取り入れてみたのはいいけれど、実態は表面的に取り入れただけで、実質的には社内に残る不合理な慣習で混乱している日本企業を皮肉っています。

 『かばんはハンカチの上に置きなさい―トップ営業がやっている小さなルール』には、「アポは2分遅れでも必ず電話を」と書かれています。当然遅れないほうが良いのですが、遅れる場合にはたとえ2分でも電話しなさいという意味です。

 それを、『戦略おべっか』では、わざと遅れろと言っています。「2分遅れます」と電話して、わざと2分遅れていって相手の歓心を買えと言っています。それを「戦略気くばり」と名づけてさえいます。

 これをそのまま信じて実行する人は、さすがにいないと思ったのですが、もしかしたらいるのかもしれません。そのまま実行して、相手から「君は『戦略おべっか』を読んだのかね」と言われた時の顔を想像するだけで可笑しくなります。

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