最近の政治家は、親が政治家だったという人ばかりです。地盤・看板・鞄の三バンが必要と言われている政治家にとって、親が政治家だということが非常に有利に働くためです。
歴史を振り返ると、激動期には優秀な人が政治にかかわっています。安定期には、優秀な人は科学や芸術にかかわり、政治を担うのは平凡な人たちです。
これは、激動期には政治が大切だということから、誰もが政治に関心を持ち、その結果として優秀な人が政治にかかわることになるからだと考えられます。
振り返って、現在の日本はどうでしょうか。激動期と言えないでしょうか?激動期かどうかは、その時代に生きている人には分かりにくく、後から振り返ってわかるものです。
そんな時に世襲政治家ばかりなのは不安です。優秀な政治家の子供が優秀な政治家になるとは限りません。それどころか、歴史は逆を示しています。
現在のような政治家の子供が政治家になりやすい制度は、時代遅れの制度です。早急に制度を見直さなければなりません。
さて、どんな制度が望ましいでしょうか?
地盤は支持者の組織です。これを引き継げるから世襲政治家が増えます。引き継げないようにするためには、定期的に選挙区を替えさせることです。例えば、国会議員は続けて同じ選挙区から立候補してはいけないというルールを作ります。
思いつきで書いてみましたが、意外といいかもしれません。国会議員が同じ選挙区から続けて立候補することを禁止すれば、国会議員は地域の代表ではなくなります。
地元の利害の代表者ではなく、日本全体のことを考える人が国会議員には望ましい人です。世襲政治家も大幅に減ります。真に政治家に適した人が選ばれる可能性が高まります。
デメリットはあるでしょうか?不利になる現職の国会議員が多いため、実現の可能性がきわめて低いことです。
しかし、1票の格差を違憲とする判決が続いても選挙区の見直しがまったく進まないように、国会の改革を国会議員がやるのが間違いです。
国民審査で1票の格差を是認する最高裁判事を罷免しようという運動が広まって、1票の格差を違憲とする判決が相次ぎました。素晴らしいアイデアだと思いました。
国会の改革を進めるためのアイデアを国民が考えていきましょう。国会の改革は国会議員にはできません。