著者には、「好きでないのにしなければならなくなったことを、好きなことの一つにしてしまえる変な能力」が、あるそうです。本書の目的は、「自分には手に負えそうにない課題を背負わされたとき、それを苦痛と感じなくさせる『心のマジック』とでもいえそうな方法を伝授すること」です。
それでは、その方法とはどのようなものなのでしょうか。
1.アマチュアになる
アマチュアとは、「純粋に好きでものごとに打ち込む人のこと」です。親や先生や上司に何を言われようと、自分の好きなことを追求することです。自分の好きなことをとことんまで突き詰めていくこと、それが、生きる歓びになります。
2.ニッチを見つける
自分が好きな事を突き詰めていくと、それは、自分だけが好きなことになります。他人はついてこられず、関心を持たなくなりなります。自分なりにポイントを絞り込んで、突き詰めていくと、そこがニッチになります。その結果、個性的な知識、情報となり、自分の売りとなっていきます。
しかも、このニッチな領域というものは、無限にあります。既存のものを組み合わせれば、誰も手をつけていない領域が必ず見つかります。
3.あきらめる
好きなことを突き詰めるためには、捨てなければならないこともあります。著者は、お金持ちになることと異性にモテることを捨てたといいます。世俗的な欲はあきらめなければなりません。
4.まとめ
点数による評価という束縛から離れて、「さまざまな知的関心を楽しく広げていくこと」が「0点主義」です。勉強は、恐怖や強制からやらされるものではなく、自らの興味に従って、好奇心のままに行うものです。
子供が遊ぶようにワクワクしながら勉強することが、自分が幸福になり、他人の幸福にもつながります。お金も名誉も関係なく、知的好奇心のおもむくままに勉強することが、「好きでないのにしなければならなくなったことを、好きなことの一つにしてしまえる変な能力」を身につけるコツです。