『アンソニー・ロビンズの運命を動かす』は、世界No.1カリスマコーチと言われるアンソニー・ロビンズのAwaken The Giant Withinの第1部の抄訳です。
その中から人生のエッセンスともいうべき5つを紹介します。
決断する力
過去を振り返って、あの時、ああしていれば、今とは違った人生になったと思うことはないでしょうか。
私にも何回かあります。
私は高校入学と同時にバスケットボール部に入りました。中学生の時もやっていたからという単純な理由からです。
ところが、高校のバスケットボール部は私の思い描いていたものとは全く別でした。私はスポーツを楽しみたかったのですが、コーチの教師は試合に勝って大きな大会に出場することを目指していました。
さっさとやめればよかったのですが、教師の「やめたくなったら、もう一日がんばれ」という言葉を真に受け、卒業まで続けてしまいました。
私はバスケットボール部をやめるという決断をしませんでした。
おかげで私の高校時代はやりたくないバスケットボールにほとんどを費やし、合間に勉強するというものでした。
バスケットボール部をやめていたならば、もっと楽しい高校時代を過ごし、別な能力を伸ばすことができたと思います。
あなたも進学や就職、結婚などで、決断をしていれば、その後の人生が変わっていただろうと思うことはあると思います。
あなたの人生を決めるのはあなたです。人生の方向を変えるためには、決断が必要です。
苦痛と快感の原則
人間は知性や論理よりも、苦痛を逃れ、快感を得るために行動します。特に苦痛を避けることを重要視します。
これを利用しない手はありません。これまでの習慣をやめたいならば、それを苦痛と結びつけます。逆に、身に着けたい新しい習慣は、快感と結びつけます。
自分の人生を変えたいという人が、変わりたいのに変われないと言います。先伸ばしにするほうが、今行動を起こすより楽だからです。
苦痛と快感を入れ替え、やらずに放っておくほうが、今行動を起こすよりも苦痛になれば変わります。
自分の行動を変えるためには、手を切りたい行動に苦痛を結びつけ、望ましいと考える行動に快感を結びつけることです。
自分自身への質問
私たちは、自分に問いかけることにより、潜在意識にそれを考え続けさせることができます。潜在意識の焦点をそこに向けさせられます。
そのため、自分に良い質問をすることが、人生の質を高めることになります。
「何かいいところはないか」と質問すれば、どんな状況であれ、潜在意識はプラスの意味を見出します。「これをどう利用できるか」という質問は、どんな困難も有益なものに変えてしまいます。
言葉の使い方
言葉の使い方でものの見方は変わってきます。否定的な言葉は、ネガティブな感情を引き起こします。
言葉の選び方により、気持ちを変化させることができます。「ひどい口喧嘩」を「活発な討論」と言い換えることにより、感じ方が大きく変わります。
何かを説明したり、概念を伝えたりするために、別のものと結びつけるメタファーを使うことは良いことです。
「板挟みになる」「真実は闇の中」「自転車操業でやっている」などです。
ただし、相手が良く知っているものに例えることが必須条件です。
野球を知らない人に野球で例え話をしたり、テレビドラマを見ない人にテレビドラマの内容で例えたりすると、まったく意味が通じなくなります。
感情
感情は理性よりも、人生に大きな影響を及ぼします。頭でわかっていても、感情に振り回されることはよくあります。
感情を手に負えない野獣にしてはいけません。感情は手なずけなければなりません。感情は友であり、メンターであり、コーチです。
感情の表すメッセージに耳をすまし、自分の感情をうまくコントロールすることです。
まとめ
本書には、自分の可能性を目覚めさせるためのノウハウが数多く紹介されています。中でも重要なものを5つ選びました。
アンソニー・ロビンズが気になる人は『アンソニー・ロビンズの運命を動かす』なり、Awaken The Giant Withinを読んでみてください。