先日、『大企業を辞めてわかった!大企業が理不尽なところ9選 : まだ東京で消耗してるの?』というエントリが流れてきました。次の9つが大企業の理不尽なところだということです。
大企業の理不尽?なところ
- 「職種」を選べない
- 「勤務地」を選べない
- 「上司」を選べない
- 「働く仲間」を選べない
- 仕事を断れない
- 成果をあげても給料に反映されない
- 「コミュニケーションコスト」が高すぎる
- 自分の努力でどうこうできない
- 誰も責任を取らない
確かに自分で起業すればこれらのことはなくなります。職種も勤務地も働く仲間も自分で決められます。上司はいません。
好きでない仕事、割に合わない仕事は断れます。ただし、次の仕事が来なくなるかもしれません。
成果を上げれば確実に収入に反映します。ひとりであればコミュニケーションも発生しません。しかし、大きな仕事であればあるほど、お客様や他の会社とのコミュニケーションが発生します。
自分の会社ですから、会社への影響力は大きくなります。責任はすべて自分にかかってきます。
しかし、他人が社長のベンチャー企業ではどうでしょうか? 入社を決める時は、職種や勤務地や働く仲間を選べます。ただし、社長や会社が変わらないという保証はありません。
自分が社長でない限り、仕事を断る権限があるとは限りません。成果をあげても給料に反映されるかどうかもわかりません。
コミュニケーションコストは仕事にかかわる人数に依存します。自分の努力でなんとかなる範囲も自分の権限しだいです。責任も権限に応じて発生します。
つまり、自分の会社における権限しだいだということです。自分が社長であれば権限は大きくなり責任も重くなります。ベンチャー企業でも会社内での自分の立場しだいです。
さらに、大企業でも出世して大きな権限を持てば、自由にできることも増え、責任も重くなります。「大企業は誰も責任をとらない」ということはありません。大企業でも会社がなくなることもあります。
つまり、この9つは大企業の理不尽なところというよりも、大企業の従業員では思い通りにならないことです。自分の会社内の立場により、自由になることも増えます。自分で会社を作れば自由になることが最大になります。
大企業で働くメリット、デメリット
大企業で働くことには、メリットもあればデメリットもあります。このブログでも以前、『大企業で働くメリット、デメリット』に書きました。
メリットを次のようにまとめています。
- 大規模なプロジェクトを経験できる
- 学べる
- 優秀な人と働き人脈を築ける
- 政治力がつく
- 公平性がある
- 研修、福利厚生が充実
大企業で働くメリットは、次のようなデメリットにもなりえます。
- 大規模プロジェクトの管理だけになる、場合によっては丸投げ
- 学べることは既に時代遅れ
- 人脈は退職したら役に立たない
- 政治力は社外に通用しない
- 不利な部門に長年押し込まれることもある
- 研修、福利厚生は削減されがち