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昔から、権威に弱い人っていますね。
会社の中では、会長や社長が話したことを細かく覚えていて、その言葉の通りにやろうとする人がいます。ひとつひとつの単語よりも、全体の方針の方が大事だという意識はないようです。
言葉を柔軟に解釈するということがなく、言葉の意味を厳密に解釈し、その通りのことを実行することに全精力を費やします。
これが、現在の会長や社長の言葉であればまだいいのですが、何十年も前の創業者の言葉であればどうでしょう。おそらく現在では通じることのないことをたくさん言っていると思います。そんな言葉の通りに実行していては、会社はとおの昔になくなっているはずです。
マルクスやエンゲルス、毛沢東にもそのような人がいます。こちらの場合は会社がつぶれる程度ではすまず、大勢の人が殺されました。
マルクスの剰余価値説などは、そもそも間違った説だと思います。
労働力はその使用価値そのものが価値を生み出す独特な性質を持つ一商品であり、労働者の肉体に存在している。労働力商品の価値額はその再生産に必要な労働時間によって規定される。ところが資本の生産過程において現実に支出された労働量、したがってそれが商品に対象化されたものとしての価値量は、労働力商品の価値量を超過する。この超過分が剰余価値である。
引用元:剰余価値 – Wikipedia
「労働力商品の価値がその再生産に必要な労働時間によって規定」されることはありません。商品の価値は買い手の価値観に依存します。同じものでも、価値を感じる人と感じない人がいます。
また、同じものを生産するのにも、使う道具や労働者のスキルにより労働時間は異なります。生産性の高い道具を使うと短時間で生産できますから、価値の低いものを生産することになるのでしょうか。スキルの高い労働者も短時間で生産しますから、価値の低いものを生産するのでしょうか。
「労働力商品の価値がその再生産に必要な労働時間によって規定」されたことは、過去においてもありません。現在の社会で当てはまらなくなったのではなく、元から間違った説です。
宗教でも大勢の人が殺されました。こちらは現在でも続いています。何百年も前に書かれた経典など、現在に通じるはずがないとは思わないようです。
特に未熟な若い人が、惹きつけられるようです。人間としての原点がそこにあると感じるのでしょうか。
そこで、そのような若い人を生み出さない方法を考えてみました。
あらゆることを批判的に考える
若い人には、あるゆることを批判的に考えるクセをつけさせることが有効だと思います。これを教える人に対しても批判的になるわけですから、難しいかもしれません。それでも何でも無批判に受け入れてしまうよりもはるかにましです。
伝統に疑問を持たせる
昔から続いている伝統といえるものに対しては、特に批判的に考えさせることです。その伝統が成立した時と、現在とでは多くのことが異なっています。
その伝統が成立したときの状況が、現在でも続いているのか。続いていたとしても、さらに良いものはないのか。常に改善することを考えさせることです。
伝統だからといって、無批判に受け入れさせてはいけません。
マインドコントロールや洗脳の手法を知っておく
カルト集団やネットワークビジネスが使うマインドコントロールや洗脳には、心理学を応用した手法があります。
その手法をあらかじめ知っておくことにより、マインドコントロールや洗脳にかかりにくくなります。かけられそうになったときに、相手が自分をマインドコントロールしようとしていることに気づきます。
おわりに
教条主義が悲劇をもたらすことは歴史が示しています。思いついたことを書いただけですが、未熟な若者が教条主義に陥らない方法は、世界的に共有する必要があります。